外壁塗装で行う作業に含まれるものとして、シーリングのメンテナンスがあります。
シーリングをしっかりとメンテナンスしないと、さまざまな外壁に関するトラブルが生じてくることがあります。
そこで、そもそもシーリングとはなにか、どうして重要なのかという点を解説していきます。
その上で、シーリングのメンテナンスとして「打ち替え」と「打ち増し」というものがあるのですが、どちらが良いのかを状況ごとに考えていくことができます。
そもそもシーリングとは?その重要性とは?
シーリングというのは、「コーキング」とも呼ばれることがあり、シリコンや変性シリコン、アクリル、ポリウレタンなどの材料から作られている粘性のある充填剤のことです。
これは、外壁サイディングなどの目地に詰めるためのものです。
サイディングは通常、数ミリから十数ミリの隙間を空けて貼っていきます。
当然、そのままだと隙間からは下地材などの壁の内部が見える状態となっています。
そうなると、隙間から雨風が入ってきて内部の劣化を進めてしまうことになりますし、害虫などが家の中に侵入するきっかけとなります。
そこで、その隙間を埋めるためにシーリングを充填するのです。
シーリング材は、比較的弾力性に富んでいますので、膨張したり伸縮したりして気温の変化による外壁の伸び縮みに対応してくれます。
たとえサイディングが夏の暑い時期に膨らんできても、サイディングが縮んで外壁が壊れないようにしてくれますし、逆に冬の寒い時期に外壁が縮んでもシーリングが伸びて隙間ができないようにしてくれるのです。
このような特性を持つシーリングのおかげで、建物は外部の水などから守られて保護されるということで、とても重要な役割を担っているわけです。
シーリングが劣化するとどうなる?
シーリングは常に外部の過酷な環境にさらされていますので、次第に劣化していきます。
劣化すると、まず伸縮性が失われていきますので、外壁の膨張や収縮に対応できなくなってしまいます。
同時に乾燥が進んで、全体的に体積が小さくなって細くなってしまうのです。
そうなると、本来サイディング同士の隙間をしっかりと埋めていたシーリングが痩せて、すきまができたり表面にひび割れが目立つようになってきたりします。
また、硬化が進むと指でさわるとボロボロと砕けるように破損してしまうようになります。
こうなるとシーリングとしての役割を果たすことができませんので、雨が内部に進入しやすくなります。
結果として、表面のサイディングはそれほど傷みが見えないのに、内部の木材の下地が腐ってきて、まるごとサイディングが落ちてしまうというトラブルに発展することもあります。
また、強い雨が降った時や台風などの風が強い時に、シーリングが落ちてしまっているところから水が入って雨漏りを引き起こすこともあります。
建物全体を劣化させる原因となりますし、なによりも住んでいる方に不快感を与えたり、場合によっては危険な状況をもたらしたりすることも考えられます。
こうした状況にならないように、シーリングの状況をしっかりとチェックして、遅くならないうちにメンテナンスを行うべきなのです。
シーリングの打ち替えと増し打ちについて
シーリングのメンテナンス方法としては、主に2つの選択肢があります。
一つ目は「増し打ち」と呼ばれるもので、既存のシーリングの上から、新しいシーリング材を載せていくというものです。
既存シーリングがそれほど劣化しておらず、痩せなどもあまりないのであれば、増し打ちをするだけで十分で、より強い防水性を発揮できます。
増し打ちの方がずっと作業量が少ないですし、使うシーリング材の量も少なくて済みますので、工費を抑えられるというメリットがあります。
一方の「打ち替え」は、既存のシーリングをすべて取り除いてから、新しいシーリング材を打ち直すというやり方です。
古いがかなり劣化していて下地が見える、ボロボロとはがれてくるという状態では、増し打ちをしても下から剥がれてくる可能性があるので、完全に打ち替えた方が良いのです。
古いコーキングの撤去は手作業で地道に行わないといけないので、ある程度の時間と人的コストがかかります。
そのため、どうしても打ち替えの方が工費が高くなってしまいます。
しかし、少なくてもコーキングの劣化が進んでいるのであれば、打ち替えをした方が安心でその後も安心して過ごせます。
このように、シーリングのメンテナンスというのは、実際の建物の状況をチェックしてどうするかを決める必要があるわけです。
その点で、町田市に本拠を置く常進塗装では、数多くの現場を見てきたベテランの職人が丁寧にコーキングの状態を診断して、打ち替えがいいのか増し打ちで十分なのかを判断し、最適な工事法を提案しています。
ご自宅の状態が不安だと感じているのであれば、そのことをぜひお問い合わせの際にお伝えいただければ、じっくりと建物の状況をチェックして安心して工事ができるようにします。
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